授業紹介

地域産業概論

多面的視点から地域産業の歴史と現状を知ろう

授業内容

この授業は、愛媛県の地域産業全体像と特性を説明し、県内3地域で環境・社会・経済・歴史・風土に根ざして立地する代表的な産業(南予地域の水産業、東予地域の紙産業、中・東予地域のものづくり産業)について学びます。そして、愛媛県という地域における基幹産業としての発展プロセスを踏まえて、その伝統性や革新性に着目し、産業の現状と抱える問題を知りましょう。

南予地域の水産業

南予水産業(八幡浜市魚市場)

南予水産業(八幡浜市魚市場)

まずは柑橘類、魚介類の美味しい南予地域について学びましょう。南予地域の温暖な気候と海流とはどんな関係があるのでしょう。この地形はなぜ水産業や養殖業を盛んにしたのでしょう。海洋環境、海洋生物、海洋生産技術、水産流通などを、環境学、生物学、生産学、流通学の多面(文理)的視点から水産業発展プロセスを理解します。

東予地域の紙産業

四国中央市紙産業の集積地

四国中央市紙産業の集積地

次は高い煙突がランドマークの四国中央市の紙産業について学びましょう。四国中央市は市町村単位で日本一の紙製品の出荷額を誇りますが、その歴史を調べてみると、紙産業としては後発産地であることが分かります。なぜ、愛媛の東端にあるまちが、日本一の紙の産地になれたのでしょうか。四国中央市の地理や歴史、気候などの立地条件とどのような関係があるのでしょうか。世界や日本の紙産業の現状や四国中央市の歴史に加えて、研究開発、産業、行政などの多面的視点から紙産業発展プロセスを理解します。

中・東予地域のものづくり産業

鉱物、機械、電気、造船、タオルなど多種多様な製造業が立ち並ぶ東予(新居浜,西条,今治)地域と、農機具、自動選果機などの農産製造機関連が多い中予地域の産業の発展について学びましょう。日本のマチュピチュで有名な別子銅山開坑を発端として発展してきた新居浜市や西条市でどのようなイノベーションが繰り返されてきたのでしょう。しまなみ海道、村上水軍の地、今治の海運業や造船の集積がなぜ起こったのでしょう。今治タオルのブランド化として勝ち残った戦略を知りましょう。
中予地域はサービス業が盛んな地域ですが、なぜ農機具、自動選果機の企業が多いのでしょう。水資源が乏しい地域で水に関連する企業がなぜあるのでしょう。強みを見いだした企業から学びましょう。

産業の課題

グループワークで地域産業の課題抽出作業

グループワークで地域産業の課題抽出作業

愛媛県は多様な産業が立地しており、日本の産業の縮小版と考えると、様々な課題が見え隠れしています。グローバル化、IT化が急激に進む中で、大企業の経営、中小企業の生き残り競争が始まっています。これまで学んだ各地域産業の歴史的背景をもとに、何が問題なのか、解決するために何をすべきか、みんなで考えてみましょう。