授業紹介

産業文化論

文化的なアプローチで、地域産業を総合的に理解しよう!

授業内容

この授業では、産業と文化の関わりについて、文化人類学や民俗学などの文化論的なアプローチをもとに、地域産業に関わる諸課題を把握し、これからの産業振興と地域活性化のあり方を検討します。愛媛県や四国地方における代表的な産業を事例として取り上げ、講述とグループワークを積み重ねて、産業文化の視点から新たな価値共創の内容と方法を探求します。

文化論的アプローチ

この授業でいう「文化論的アプローチ」とは、地域の歴史や風土に根付いた地域文化の視点からのアプローチや、私たちの生活・暮らしぶりに関わる生活文化の視点からのアプローチのことです。文化人類学や民俗学における文化、地域、生活の捉え方を紹介し、地域産業に対する文化論的なアプローチの重要性を解説します。

水産からみた地域の産業と文化の検討

産業文化の具体的な事例として、愛媛県や四国地方の代表的な産業である水産業、とりわけ、地域水産物を取り上げて、文化論的アプローチをもとに検討します。グループワークに入る前に、地域水産物の生産から消費、文化までを含むフードシステムについて、総合的な水産版食育「ぎょしょく教育」の実践を中心に、地域理解教育や産業教育の側面も含めた分析例の紹介を行います。水産事情を紹介したドキュメンタリーのほか、私の担当している放送大学TV番組(特別講義「カツオ産業文化論」)などの映像ソフトを用いて、リアリティを重視して解説します。その上で、文化論的なアプローチをもとに地域水産物の地域性と歴史性に注目しながら、学生を6つの班に分けてグループワークとその報告を実施し、活発な質疑応答を行います。

地場産品に関わる産業と文化の検討

さらに、産業イノベーション学科の特性を考慮し、これまでの授業を踏まえて、愛媛県内の地場産品を取り上げて、文化論的なアプローチの必要性を検討します。ここでも、グループワークを重視し、和紙、柑橘、和牛、じゃこ天、タオル、陶器などの地域特性を反映した特産品を取り上げて、生産者と消費者の目線、あるいは、過去から現在に至る時系列を念頭に置きながら検討を加え、産業振興と地域活性化の方向性について議論します。