企業基本情報
- 社名
- 株式会社ダイキアクシス DAIKI AXIS CO., LTD.
- 所在地
- 愛媛県松山市美沢1-9-1
- 設立
- 2005年
- 事業概要
- 排水処理装置の設計・施工・維持管理、飲料水の製造・販売など
- 年商
- 468.6億円(2024年)
- 従業員数
- 1,073人(2024年)
中国、インドネシア、シンガポール、バングラデシュ、インド、スリランカの各現地法人
地球上のあらゆる生命の源、水。それと同時に、地球を満たす水のうち、人間が安全に利用できる量はごく限られている。日本人のように、清らかな水を当たり前のように享受する生活ができるのは、世界でまだ少数に過ぎない。新たなビジネスチャンスのみならず、水を通じ地球環境の未来に向けて海外展開するのが、ダイキアクシスである。
当社は2005年に、ホームセンター事業を展開するダイキから、一部の事業が独立するかたちで設立された。「環境を守る。未来を変える。」をミッションとし、環境機器関連事業を筆頭に、住宅機器関連事業、再生可能エネルギー関連事業、家庭用飲料水事業の計4事業を展開してきた。近年は資材や工事費のコスト高や、賃金のベースアップへの対応から、国内の住宅機器関連事業では足踏みがみられる一方、環境機器関連事業では、グローバルなトレンドや環境意識の高まりによる拡大余地が十分にある。このことが、海外展開に積極的に取り組む要因の1つとなっている。
水資源汚染の原因の大部分は、生活排水や産業排水に由来されるとされ、地球レベルでの人口増加や消費拡大が、この背景にある。そのため、下水道普及率の低い国での市場拡大を目指し、2013年のインドネシア進出を起点に本格的に海外展開を加速させた。その後、シンガポールをはじめ、インドやスリランカ、バングラデシュに現地法人を設立。東南アジア・南アジアを中心に9か国31社の販売代理店ネットワークを整備しており、今後も拡大予定である。世界的にみて汚水ビジネス、とくに下水ビジネスがこれからの成長株と目される。
人材育成の面でも、内定者研修での海外体験を重視し、インドネシアのバリ島に1週間滞在し、調査やインタビューを行う。その後、当社が現地でどう貢献できるのかについてのプレゼンを課している。現地を訪れることで、排水が垂れ流されたり、住居の近くにごみ処理場が稼働していたりといった問題を、現実のものとして体感してもらうねらいがある。
当社社長自身が、高校生活の3年間をスイスの学校で暮らし、アフリカを訪れる機会もあったことが、海外に目を向ける大きな動機となった。
国内市場の縮小と世界レベルでの市場構造の変化への対応が重要であり、社会的信用・地球への貢献・長期的視点の3つを複合させた取り組みを重視している。この中では同時に、日本の誠実なビジネスマインドをどう生かすかも重要であると考えている。