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2018.12.12 教育研究行事

第1回・第2回TDディスカッション・セミナーを開催しました【2018年9月13日(木)/11月12日(月)】

TD(トランスディシプリナリー)ディスカッション・セミナーは、教員・学生・ステークホルダーによる自由でオープンな議論を通じて、社会共創学部が教育・研究・地域づくりにおいて学部として優先して取り組むべき課題群を明らかにすることを目的として、平成30年度は5回実施する予定です。地域の多様な課題に関連する話題提供をもとに議論し、参加者が自由な議論を行い、多様な課題を抽出します。
すでに実施した第1回、第2回についてご報告します。

【第1回TDディスカッション・セミナー】
日 時:平成30年9月13日(木)13時~16時
場 所:ラーニングコモンズ2(総合研究棟Ⅱ-3階)
題 目:芭蕉和紙研究における協働と課題
参加者:教員7名、職員3名(合計10名)
「芭蕉和紙研究における協働と課題」と題して、産業イノベーション学科の福垣内暁准教授から、南予地域のお盆の棚飾りで使用される芭蕉から和紙創作に至った経緯、芭蕉和紙の特性を活かした商品開発、南予地域の和紙産業の活性化、教育活動への取組などの話題を提供していただきました。第1回は、次回以降のセミナーへの施行も兼ねて学内のみの教職員で実施し、参加者全員での自由なディスカッションとなりました。芭蕉にまつわる文化的な話題として、俳人の松尾芭蕉は松山の俳句文化にも通じる、芭蕉布・糸芭蕉のある石垣島との交流、紙以外の活用としてバイオエネルギー・防風林・環境汚染の除去剤など、議論は多岐にわたりました。最後に①芭蕉和紙による地域振興,持続可能な地域づくり、②産業創生と資源の多面的な機能を教育にどう活かしていくか、③ステークホルダー等との連携を通じた地域間交流などの課題が抽出され、有意義なセミナーになりました。

【第2回TDディスカッション・セミナー】
日 時:平成30年11月12日(月)13時~16時
場 所:ラーニングコモンズ2(総合研究棟Ⅱ-3階)
題 目:地域の伝統食(郷土食)の現代的価値の抽出を通じた再普及・継承の可能性を探る
参加者:教員5名、学生2名、職員2名、ステークホルダー11名(合計20名)
「地域の伝統食(郷土食)の現代的価値の抽出を通じた再普及・継承の可能性を探る」と題して、地域資源マネジメント学科の淡野寧彦准教授から、愛媛県の伝統食(郷土食)である「いずみや(丸ずし)」の歴史や継承動向、栄養的側面、地域資源化に向けたイメージなど話題を提供してただきました。参加者には、「いずみや(丸ずし)=アジやイワシなどの小魚とおからが主原料であり、大きさや形状は、握り寿司と類似」を知らない人も多く、全員で実食した後、3グループに分かれて、いかに継承していくか、普及のためにどう工夫するか、前半は自由な議論が行われ、後半では、具体的な課題の抽出や提案など活発な議論が行われました。最後にグループごとの発表では、①伝統行事と伝統食の組み合わせなど伝統文化の総体としての価値を高める。②原材料の大豆を中心に考え、農業と食のつながりを創りなおす。③丸ずしの基盤にある生活や社会全体を考察し、どのようにイノベーションを生み出すのか?また、イノベーション力をどうやって高めるか?等、課題が明確になり、有意義なセミナーになりました。

次回は、下記のとおり実施予定です。

【第3回TDディスカッション・セミナー】
日時:平成30年12月17日(月)9時~12時
場所:ラーニングコモンズ2(総合研究棟Ⅱ-3階)
題目:スポーツを通じた地域づくり