フィールドワーク科目

社会共創学部では、実践力育成科目群で多様なステークホルダーと協働する「フィールドワーク科目」を展開しています。
1年次から2年次にかけては、学部共通の「フィールド基礎実習」と「フィールド実習」を受講し、フィールドワークの基礎的な地域の見方・考え方、グループワークによる基礎調査の手法を学びます。2年次の後半から3年次では、より専門性の高いプログラムとして、各学科・各コースの専門教育と連動した「プロジェクト基礎演習」「プロジェクト実践演習」「プロジェクト応用演習」を通して、ステークホルダーとの協働による実践的な課題解決を学びます。そして、4年次では、大学4年間の学びの集大成として、指導教員の指導のもと卒業研究に取り組みます。
フィールド基礎実習
フィールド基礎実習は、社会共創学部の特徴である実践力育成・課題解決思考力育成のスタートアップと位置付けている授業科目です。また、学外のフィールドに飛び出す最初の授業科目となります。異なる学科・コースの学生6〜7名のグループを作り、自分たちで4分野(産業、自然環境、文化・歴史、観光・スポーツ)の中からフィールドワーク先を2ヵ所に選定した上で、調査目的や計画を立て、事前調査、現地調査を行います。
フィールド実習
フィールド実習は、愛媛県内の4つのフィールドから1カ所を選択し、グループに分かれて、地域の多様なステークホルダーとのディスカッションや現地調査を実施します。現地調査では、地域の活動や資源、及び課題等を把握し、その成果を地域のステークホルダーが参加する場で発表し、共有します。これらの活動を通して、学生は、地域のステークホルダーが持続的な地域社会の形成に果たす役割や意義を学び、自らも地域社会とともに課題解決に向かう姿勢を身に付けます。
プロジェクト基礎・実践・応用演習
プロジェクト演習(プロジェクト基礎、実践、応用)は、2年次後学期から3年次後学期まで一貫的に開講される科目で、各プロジェクトの指導を担当する教員の下、少人数で授業を行います。この科目で取り組むプロジェクトは、地域社会や企業が直面する様々な課題です。課題解決に向けて取り組むためには、まず対象について調査・分析し、課題の背景にある複雑な要因について多面的に考察することが必要となります。プロジェクト演習では、これらの調査・分析の成果を踏まえ、課題の解決に向けた提言・企画を検討し、より良い解決策を地域のステークホルダーと共に創り上げていくことを目指しています。3年次後学期には、各学科・コースでどのようなプロジェクトに取り組み、成果を得ることができたのかを共有するために、学生による成果報告会を実施します。
産業マネジメント学科
テーマ例
- 東温市の中小企業の魅力調査
- AIが及ぼすビジネス形態の変化の予測
- 働き方改革が中小企業の経営に与える影響
- 偉人を活用した観光振興策の立案
- 中小企業の新規採用意向と実態(ミスマッチ)の状況
- 地方企業の情報活用による生産性向上と発信力の強化
- 研究成果発表会への参加
- ポスターセッションでの成果発表
- 企業の方を招いたゼミの様子
- 地元企業でのフィールドワーク
産業イノベーション学科
テーマ例
- 魚類を用いた生物学的調査
- 水産業における生活史の調査
- 既存の紙製品の再現
- 芭蕉和紙の工業的製造法の提案
- 農機の自動化に関する研究
- 生け簀照明の自動点灯装置の開発強化
- 紙の原料となる繊維を前処理する学生
- 環境学習会に講師として参加
- 農機の説明を受ける学生
- マイコンのプログラミング中
環境デザイン学科
テーマ例
- GIS技術を用いた斜面崩壊危険箇所抽出方法に関する研究
- 野村町復興ソングづくり企画『みんなでつくろう 野村のうた』
- 水俣病をめぐる現状・課題、そして未来
- 立岩川流域の植生・土地利用と水質・河川生物群集との関係解析
- 大島を知ろう
- 地域と連携した防災教育の実践研究
- 久万高原町避難所運営
- 大島を知ろう
- 野村町復興ソングづくり
- 立岩川流域調査
地域資源マネジメント学科
テーマ例
- 卸売市場と市場外流通の調査と農産物マーケティング
- 久万高原町面河地区における地域運営組織の検討
- 内子町小田地区における民具調査と博物館の活用実践
- 上島町における文化遺産の保全・活用の検討
- 愛媛県内のスポーツ中継を通じた資源活用・健康増進
- 松山市民の健康改善に向けたスポーツ教室の運営・指導
- 山村の暮らしの把握と資源発掘
- 小学校と連携した教育実践
- 飲食文化の聞き取り調査
- 健康ボランティアに向けた勉強会