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2019.03.22 研究行事

第4回愛媛大学災害調査団報告会で調査結果を報告【2019年2月26日(火)】

羽鳥剛史准教授が、第4回愛媛大学災害調査団報告会で平成30年7月豪雨における住民の避難行動に関して、西予市野村町で実施した調査結果について報告を行いました。報告の内容は以下のとおりです。

環境デザイン学科 羽鳥剛史准教授らのグループは、平成30年12月から平成31年1月にかけて西予市野村町の316世帯を対象に、豪雨時の避難行動や災害意識、災害情報の取得状況等について調査を行いました。その結果、以下のような課題が明らかとなりました。

・屋外に避難した住民のうちの6割以上がダムの放流後に避難を始めていた。
・半数以上の住民がダムや堤防などがあることを理由に、避難の必要はないと感じていた。
・自宅の個別防災無線が有効に機能せず、避難指示の発令が十分に伝わらなかった住民が少なくなかった。
・Web上の災害情報が十分に活用されなかった。

以上の結果を受け、羽鳥准教授は「ダムや河川整備だけでは災害は防げないことを住民に理解してもらう必要がある」と指摘しています。今後はこの検証結果を生かして、豪雨災害をどのように防いでいくかを検討することが重要です。