授業紹介

マーケティング概論

授業のねらい

企業が存続、成長していくためには、その製品やサービスが売れる仕組みをつくることが不可欠です。その仕組みづくりをマーケティングといいます。この「マーケティング概論」の授業では、マーケティングの基本的な考え方と知識を習得したうえで、企業やその他の組織、さらには地域がいかに市場(顧客)に効果的に対応していくのかという課題に対して、各自が解決策を提示できるようになることを目指しています。

授業の内容

講義風景

前述のように、マーケティングとは製品やサービスが売れる仕組みをつくることです。典型的には、ターゲットとなる顧客層を設定したうえで、その顧客層のニーズを満たす製品やサービスを開発し、適切な価格をつけ、それらを卸売業者や小売業者を通じて流通させ、さらに各種メディアを通じて効果的に広告宣伝するといった内容を含んでいます。
例えば、あなたがお菓子メーカーでチョコレートの新製品を担当するマーケティングの責任者だと仮定しましょう。そこではまず、ターゲットを誰にするのか(こども? 大人?)、製品のコンセプトや特徴はどうするのか(こどものおやつ? 健康志向のスイーツ?)、値段はどれぐらいにするか(お手頃価格? 高級路線?)、どこで販売するのか(スーパーなどで幅広く売る? コンビニ限定?)、広告宣伝はどうするのか(テレビCM? SNSで拡散?)、といったことについて戦略を練らないといけないわけですが、こうした一連の内容をトータルに考え、実践していくことがマーケティングなのです。
「マーケティング概論」の講義では、こうしたマーケティングの考え方についてテキストに基づいて基礎から学ぶとともに、適宜企業の事例も取り上げることで実践への関心も深めてもらいます。なお近年では、企業のマーケティング担当の方にお越しいただいて、実際の製品のマーケティングについて講義していただく機会も設けています。

マーケティングに少しでも関心のある皆さんへ

テキストや雑誌からマーケティングの理論と事例を学ぶ

マーケティングは、関心さえあれば誰でも楽しく学べると思います。身の回りの製品やサービス(スマホでも、化粧品でも、アイスクリームでも、ハンバーガーでも、カフェでも)が、「なぜ売れているのか?」、「なぜロングセラーなのか?」ということに関心があり、その理由を考えてみたいと思うなら、あなたはマーケターの資質があるといえるでしょう。身近な製品やサービスを素材に、その売れる仕組みについてみなさんと楽しく勉強できればと思います。