授業紹介

組織デザイン論

授業のねらい

科目名に「デザイン」とありますが、この場合のデザインは機械や建築の「設計」に近いです。なので、授業のねらいも「目的をうまく達成するために、自身で組織を上手く設計するための知識の習得」になります。

授業の内容

アメリカ経営学は、個人レベルの活動改善を中心とした「経営管理論」、個人の集合体である組織の改善のための「経営組織論」、そして企業活動の方向性や計画を対象とする「経営戦略論」の3つが主な流れで、これらがさらに専門・細分化されて、現在の経営学を構成しています。組織デザイン論は経営組織論に属する科目で、その内容は目的達成のための組織の機能とその設計です。例えば、職能別部門制組織(機能別組織)はシンプルな組織構造で、組織を普通に発展させていくと、この構造になります。一方、世の中には事業部制組織を採用している企業も多くあり、これらの企業はどこかの時点で何らかの目的を持って、職能別部門制組織よりも複雑な事業部制組織へと変更した可能性が高いです。この授業で身につけた経営学の知識を活用すれば、実際の企業で使用されている組織構造の採用意図を考察できるようになります。

アメリカ経営学の成立・発展と一般的な科目名                職能別部門制組織と事業部制組織

教員からひと言

組織デザイン論(マクロ組織論)は、個人の心理をベースにしたミクロ組織論(組織行動論)や経営管理論よりも実感が薄く、具体的な企業活動の説明に使われる経営戦略論よりも抽象的な内容なので、取っつきにくいところがありますが、現代社会は組織で動いているので、うまく使えるようになりましょう。