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授業紹介

ビジネスエコノミクス

授業の目的

本授業では、様々な経済理論が企業行動を説明する上でどのように役立つのかを学ぶことを目的としてます。企業行動を考察するためには、価格理論やゲーム理論といった経済学の理論が非常に有効です。また、経済学=数式と認識している人が多いと思いますが、経済学をただの数式と認識するだけでは不十分です。そうした数式が様々な経済事象を説明するためにどのように用いられているのかを理解する必要があります。そこで、本授業では経済学における数式による証明などを所与のものとして、現実の企業行動を説明する際にどのような関連があるのかを学びます。本授業を学習することで、身の回りの様々な経済事象を考察する際、どのような理論に基づいた行動であるのかを分析・考察するためのスキルを身に付けます。

授業の内容

本授業では、主にミクロ経済学で用いられる理論の解説と現実の企業が行う経済活動の事例を紹介し、経済理論の目線から企業の経済活動がどのように説明できるのかを学びます。また、経済学の理論では、合理的な意思決定という言葉が頻繁に出てきます。合理的な意思決定とはいかなるものであるのか?現実のヒトは経済学の理論で説明されるような合理的な意思決定を行うことが出来るのか?などといったことをビジネスゲームやグループワークの体験を通して学びます。また、合理的な意思決定を学ぶ過程で、現実を生きる我々は、限定合理的と呼ばれる意思決定を行っているということ、むしろ合理的どころか不合理な意思決定を行っている場合さえあるということを学んでもらいます。なぜそのような意思決定が行われるのかについては、昨今注目される行動経済学やゲーム理論という視点からも解説を行います。

教員から一言

みなさんは大学で多くの授業を履修し、様々な学問の理論を学ぶと思います。理論というのは、世の中の事象や現象を見る際の「メガネ」を提供してくれるものだと考えています。 極端な例ですが、赤色レンズのメガネをかければ世界が赤色に見え、青色のレンズであれば世界が青色に見えます。理論もこれと同じです。ある事象について「A理論というメガネ」をかけて見た場合と「B理論というメガネ」をかけて見た場合とでは、その事象の見え方、分析の結果が全く異なるということがあります。大学というのは、様々なものの見方を学ぶ場であると考えています。ビジネスエコノミクスの授業で、経済理論というメガネをかけた場合にビジネスという事象がどのように見えるのか、どのような分析ができるのかを一緒に楽しく学びましょう。