授業紹介

海外フィールド実習(ネパール)

自ら課題を発見し、解決の方向性を探求する

この授業は、訪問国の大学の学生と協働でフィールド実習に取り組むことによって、国際コミュニケーション能力・国際性・協調性・社会性・課題解決能力を身につけることを目的としています。特に、参加学生は、海外の地域の様々なステークホルダーと英語や現地語でコミュニケーションを取り、その活動を通して異文化理解を深め、その地域が抱える課題の本質を捉え、変革することの意義と姿勢を学び、国際的課題に対する自己のモチベーションを形成することを目指します。

授業内容

ネパールに関連する研究素材(社会、経済、工学、技術、自然科学、自然環境・災害、地域文化、教育など)に関して、自ら課題を発見し、解決の方向性を探求していきます。ネパールのトリブバン大学やカトマンズ大学等の学生と混合のグループでフィールド実習に取り組みます。海外の異文化を有する地域社会で、ステークホルダーと対話し、問題解決のためのトランスディシプリナリー・アプローチの実践を学びます。

 

教員からひと言

ネパールはヒマラヤ造山帯地域に位置する発展途上国であり、自然災害が多発する地域です。また、アジアの大国である中国とインドに挟まれており、地理的、地域文化的にも重要な場所に位置しています。愛媛大学は過去10年以上ネパールの3大学と交流協定を持っており、様々な交流活動を実施してきました。特に、防災研究教育活動を中心にしたものですが、本科目の「海外フィールド実習」を通じて社会共創学部の受講生に発展途上国における諸事情、異文化、国際コミュニケーションや地域防災計画と地域づくり等について理解してもらい、国際的にも活動できる人間になってもらうことを期待しています。

以下の写真は、2016年度、2017年度のフィールド実習の様子です。2015年4月に起きたネパール地震の被災地を訪れ、被災状況視察、復興状況視察、そして地域住民との防災交流を実施しました。また、協定校のトリブバン大学とカトマンズ大学の学生と交流セミナーを開催し、防災計画と地域開発に関する意見交換も行いました。