授業紹介

リーダーシップ入門

授業内容

この授業は、サーバントリーダーが備える能力・資質の概観を知り、学びに対する「姿勢(経験から学ぶ力)」について理解していく科目として位置付けられています。授業形態としてはグループワークやディスカッションを多く取り入れています。そのような活動を通じて、個人やグループにおいて、経験から学ぶことのできる素養を身に付けていきます。
授業は4つのパートに分かれて構成されています。

①ガイダンス

ガイダンスでは、「社会共創学部における育成像とは」、「学部で求める学びとは」、「経験から学ぶ力とは」など内容を理解することが中心となります。入学して間もない時期の授業でもあり、グループでのディスカッションがスムーズに行えるよう、アイスブレイク(簡単な自己紹介など)から始まります。初めて話す学生同士でも、ガイダンス後半にもなると、活発な様子が見られるようになってきます。
また、「経験から学ぶ力」を身につけていくにあたって、経験学習の理論を学習します。学び方を学ぶ新鮮な時間となります。

②リーダーシップに関する全体的な理解

リーダーシップ理論に関する知識を学習します。知識を理解する場面が多いパートですが、ここでもグループワークやディスカッションを多く活用し、授業を進めます。

③間接的な経験から学ぶ

ステークホルダーの方が授業にゲストスピーカーとして登場し、自分の経験を通して学生に伝えたいことを講義してくれます。実際の自分の経験ではありませんが、講話(間接的な経験)の中から自分自身の気づきを書き留め、ワークシートにまとめていきます。授業の後半はグループディスカッションの後、ゲストスピーカーの方と質疑応答を行います。自分たちの気づきを、実際に経験した方にぶつけてみる良い機会となります。

④まとめ

これから、地域で課題を解決していくためには何が必要であるかを、自分たちなりに様々な方向から考えてみます。答えのないもの、答えが1つではないものへ、これからどうのように関わっていくかを、個人や集団で考えてみる貴重な機会となります。

教員から一言

高校を卒業するまでの学びは、知識を与えてもらいそれを応用して、1つの答えを求めていく活動が圧倒的に多かったのではないでしょうか。しかし、地域や社会全体に目を向けて、課題を観てみると、それを解決する答えは1つではないし、しかも何が答えかもわからないものだらけです。地域や社会に出て課題を解決するということは、そのような答えのないもの、答えが1つではないものに取り組まなくてはなりません。それには、取り組んでいく覚悟も大切ですし、簡単に投げ出さない姿勢も大切になってくるでしょう。
このような時期にこそ、これまでの学びにとらわれることなく、新しい学びを感じ、社会や地域で活きる姿勢(経験から学ぶ力)を身につけていこうとする想いをもって、今後、学生のみなさんが活躍していってくれるならば、非常に光栄です。