授業紹介

初年次プロジェクト演習

授業の概要

この科目は社会共創学部産業マネジメント学科1回生対象の必修科目で、経営・経済や地域活性化に興味のある学生が1クラス35人程度に分かれて、さらに6人程度のチームを編成し、計2つの課題に取り組むものです。1回生が最初に受講する実践力育成科目で、グループワークを通じてまとめたチームの提案をプレゼンテーションします。
授業の目的は、実社会、実際の経営に対する興味・関心を喚起するとともに、主体的に取り組み、様々な専門教育科目を学修することの重要性を感じてもらうことにあります。

社会で必要とされる力と自分の力とのギャップを知り、学びの重要性を理解する

社会のリアルな課題に触れる

この授業は、地域のステークホルダーである企業や自治体などから実際に直面している課題を提示してもらい、それに対して解決策を提案するというプロジェクトを実行することを通じて、社会で働くために必要な力と自分の力とのギャップを認識してもらうための科目です。

ステークホルダーからの課題例

  • 地域(愛媛県内の市町)を決めて、PRする方法を考える
  • 「ちりめん」を題材とした新製品の発案とその展開(開発から消費者の手元に届くまでについて提案してください)
  • 大学生たちに、はだか麦パンの魅力を知ってもらい、食べてもらい、買っていただくには、どうすればよいでしょう?
  • (愛媛県内のある小売チェーン店について)地域を支える事業を成立させるためには、どのような手段・方法がよいだろうか?
  • 八幡浜市内中心市街地の空洞化をくい止め、商店街エリアを活性化するための戦略を提案しなさい
  • あるネット・ショッピング・サイトの売上を伸ばすためにはどうすればいいか?
  • 人口減少問題とITが担う役割について
  • 建設業界の高齢化や団塊の世代の大量退職により、建設労働者の技術・技能継承が難しいなか、将来を担う若手人材の確保と育成に、どう取り組んでいくか?

グループワーク

グループでのプロジェクト実行を通じて、ステークホルダーのみならず、共にプロジェクトに取り組む他者とコミュニケーションを行いながら、成果を出すために必要な能力や姿勢を身につけてもらう科目です。個々の意見を尊重しながら、また個々の能力を組み合わせながら、一人ではできなかったような提案を協働して行うことになります。

学生からの提案

学生チームからの提案は、課題提示企業や団体の方々に対して、一次提案、最終提案の2回行います。
一次提案に対しては、課題提示者から提案の弱い点や疑問点について厳しい指摘を受けることになります。それを踏まえてグループワークを通じて最終提案に向けた改善を行います。
最終提案では、一次提案と同様に厳しい質問や問題点の指摘、講評を受けつつ、課題提示者に一位チームを選んでもらいます。そして、提案に対する講評を受けて、反省点や今後学ぶべきことについて、グループワークを通じて再確認します。

PDCAサイクルを回す

この科目は入学後すぐの1年次前学期に受講することになりますが、前半(概ね4月~5月)、後半(概ね6月~7月)に分けて、異なる二つのプロジェクトに取り組んでもらいます。このように前半と後半とに分けることには、前半プロジェクトに取り組んだ際に受講者が回したPDCAサイクルから教訓を得てもらい、それを後半プロジェクトに活かしてもらおうという意図があります。

授業時間外の学習

授業評価アンケートの結果によると、この授業1回につき2時間以上の時間外学習をした回答者が37%を占めています。大学の単位制度では、授業時間に教室に座っているだけでは単位を修得できず、授業と自主学習(予習、復習、調査など)との両方が必要とされていますが、多くの学生が実際に自主的な学習にしっかり取り組んだことがうかがえます。

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