授業紹介

農業構造論

この授業の目的

日本の農業は土地条件や気候条件に影響を受け、その地域の特性に合った農作物を選んでこれまで行われてきました。日本全国を見渡しても、様々な農作物が作られて私たちの食生活を満たしています。

この授業では、現代の農業がなぜこのような特徴を持つようになったかを理解するために、日本の国の成り立ちまで一度さかのぼり、農地、労働力、資本の関係に注目して学んでいきます。

 

授業の内容

オンライン授業では、板書した内容が共有できるディスプレイを使ってみました。

「農林業センサス」など、日本の統計資料は充実していますので、それらを使いながら現代までの変化を見ていきます。また、数字だけでは分からない部分については、「映像の戦後60年(NHK)」などビデオ資料を使いながら、戦後の都市と農村の暮らしの変化を踏まえて、多角的な物の見方をしていきます。

せっかく愛媛大学で学んでいるわけですので、愛媛県が誇る柑橘についても学んでいきます。どのようにして愛媛県が柑橘王国になったのか、産地化の歴史を理解できるようになったうえで、今後の展望についても考えていきます。

 

受講生に求めること

オンライン授業の感想シートは、Jamboardに付箋で貼り付けて共有しました。

皆さんは出身地も様々で、農業に親しんでいる人も親しんでいない人もいて、様々な環境で育ってきたことだと思います。授業に対する感想も置かれた立場によって様々だと思いますので、お互いの感想を共有することで、こんな見方もあるのだ、という気づきが得られるように場を設けています。自分の考えを言葉にする力を身に付けてください。また、身の回りのことやこれまで経験したことで不思議に思ったことを、授業の内容と関連付けて分析できるようになると良いと思います。

 

担当教員から

私は2020年4月から「農業構造論」を担当しています。コロナ禍の影響で、対面の授業も行いましたが、主にはオンライン授業とMoodleという学習システムを使いながら授業を行いました。

お互いにとってより良い授業となるよう、オンライン授業の方法も色々と試みていきたいと思いますので、農山漁村マネジメントコースの学生に限らず、他学部他学科からの受講も歓迎します。沢山の方の受講をお待ちしています。