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2024.12.26 教育研究
準正課プロジェクト「リキュール酒『真珠酒』の開発プロジェクト」を実施しました(2)【2024年10月21日(月)他】
2024年10月21日(月)に、蔵元「名門サカイ株式会社」(宇和島市)にて、真珠酒プロジェクト報告をしました。報告内容は主として、様々な酒類に真珠玉を漬けた以下の実験・考察結果です。
・日本酒では、白色懸濁物質が生じ、酒味は薄くなりました(原因:日本酒のカルボン酸が真珠玉のCaと結合し、白色物質が生じ、旨み成分のカルボン酸が減少するため)。
・酒色の濃い焼酎やラムでは、真珠玉が金色に変化しました(原因:酒を熟成させた樽由来のタンニンがCaと結合し、表面に付くため)。
・くせの強い粕取焼酎では、真珠玉の輝きが消失しました。
・以上により、真珠酒のベース酒は、真珠玉や酒質の変化が少ないジン、ウォッカ、未樽熟成焼酎など、くせの少ない蒸留酒が望ましく、具体的には、名門サカイ株式会社商品であり、海中熟成酒として真珠との親和性もある焼酎「海すずめ」が最も有力です。
同日午後は、山下真珠有限会社(宇和島市)を訪問し、核入れ作業などを見学しました。酒に入れる真珠玉については、生玉もしくは加工玉(真珠玉の劣化を防ぐアルコール処理などを施す)のいずれかの選択があり、山下奈美氏は後者が望ましいと考えているとのことです。
これまでの活動成果については、12月19日(木)開催の内子自治センターでの「気軽に文化講座コミュニティ・カレッジin内子」でも報告しました。