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2025.01.29 教育研究
準正課プロジェクト「離島の環境問題プロジェクトー空き家へのアプローチからー」を実施しました(3)【2025年1月25日(土)・26日(日)】

床板の切断
2025年1月25日(土)・26日(日)に、社会共創学部の学生5人と地域資源マネジメント学科の竹島助教が、離島の空き家や環境問題を実践的に学ぶため、松山市怒和島地区を訪問しました。
前回訪問時に、古い家では気密性が低く冬は非常に過ごしにくいことを実感し、最近の新築の建物で重要視されている断熱や遮熱、気密の必要性について問題意識が高まりました。
かつて木材由来の熱エネルギーを得ていた時代には、地域内のエネルギー資源を活用した暮らしがされていましたが、現在は手軽さから石油由来のものや電力からエネルギーを得ており、地域外へエネルギー代を支払うことになります。そういった視点から考えると、古い家は、室温を調整するためにエネルギーロスが大きく、それゆえ環境負荷が高いだけでなく、地域外へお金を流出させることにもつながります。
今回は断熱の仕組みや構造を学び、実際に断熱施工する際に使われる素材を見せてもらいながら、寒さだけでなく暑さをどうしのぐかについて気づきを得ました。そして壁塗りの続きを行い、機材の安全な使い方を教えてもらった後、床板を切って腰壁を作りました。
地域資源マネジメント学科の竹島研究室では、忽那諸島で空き家バンク・移住者の受入れに取り組んでいるNPO法人農音と連携して、離島の環境問題について考える準正課プロジェクトに取り組んでいます。次回の開催は未定ですが、怒和島地区や中島地区で活動予定です。空き家の改修や離島の環境問題に関心があり、参加を希望する方は竹島助教 takeshima.kumiko.zl@ehime-u.ac.jpまでご連絡ください。
- この家の壁の模型(断熱材なし)
- 断熱改修のイメージ
- 腰壁と断熱材で塞ぐ予定の窓