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2020.01.23 教育研究

第2回ディスカッションセミナーを開催しました【2020年1月9日(木)】

2020年1月9日(木)、愛媛大学社会共創学部ラーニングコモンズ2において、第2回となるTDディスカッション・セミナーを開催しました。教員5人、学生3人、職員8人、ステークホルダー8人の参加の下、活発な議論が行われました。
初めに社会共創学部環境デザイン学科の松村暢彦さんから、「災害後の復興まちづくり:復興まちづくりデザインワークショップ」と題して話題提供をいただきました。2018年7月の西日本豪雨による肱川(宇和川)の氾濫により、甚大な被害を受けた西予市野村町で、2019年5月から10月にかけて、野村地区の住民、社会教育団体の代表者、行政のメンバーが、毎回約25人集まり、のむら復興まちづくりデザインワークショップを開催しました。ワークショップの進行は、愛媛大学と東京大学の学生が担当しました。6回開催されたワークショップの結果、市民の意見が反映された「のむら復興まちづくり計画(骨子案)」が西予市に提出されました。野村地域の復興計画を考える過程で、伝統文化や産業、歴史など、野村の良さを継承したいとの意見も出されました。この様子は、「西予市復興まちづくり かわら版」に逐次報告され、住民参加型の復興計画の推進に役立ちましたとの提案がありました。
その後に、3グループに分かれて行われたディスカッションでは、各グループに教員がファシリテーターとして入り、地域の未来への意思決定のあり方、地域らしい地域づくりについて、具体的な課題を抽出し、有意義なセミナーになりました。

【課題】
・「地域の未来への意思決定」
 老若男女の住民が自発的に参加する。
 話し合いを何度も繰り返し、納得性のある意思決定をする。
・「復興のためのまちづくり」
 復興は生ものである。その場、その時にあった復興を考える。
 災害を通じ意識の変化があった。自分に何ができるか、何が実践できるかとの意識。
 全員が取り残されないようにする。WSに参加できない人へのアピールが大切。
・「伝統文化や産業、資源の継承」
 乙亥相撲、飲む文化、河川の流域の資源、ブランド牛、シルクとミルクのまち
 大人になってUターンしたいまち