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報告書

愛媛県越智郡上島町における移住人口の誘引と定着に関する実践的研究

散走イベントの実施風景

本プロジェクトは、愛媛県上島町において移住者の誘引と定着および拠点設置を通じた住民主体の地域運営の仕組みづくりを目的として、地域住民と協働しながら新しい地域づくりの仕組みを検討したものです。上島町は瀬戸内海に位置する離島自治体で、人口減少が続いていますが、近年は自然豊かで静かな暮らしを求めて移住する方々が増えており、移住者の人口比は県内トップとなっています。特に若い世代の移住が多く、この動向が続けば今後の人口構成の安定につながる可能性があることから、今後を考えると、この流れをより強固にするとともに、こうした世代が定着する基盤となる仕組みづくりが必要であると考えます。

こうした現状を踏まえて,本プロジェクトでは上島町をフィールドとして「散走の企画・実施」と「空き家利活用の検討」の2企画を実施いたしました。前者の企画は自転車でゆっくり地域を巡る「散走」を通じて、来訪者が島の暮らしの魅力を体験できる機会をつくるとともに、その機会が将来の移住に繋がるきっかけづくりを目指したものです。後者の企画は、空き家を活用した交流拠点づくりや住民主体の地域運営の仕組みを検討し、移住者と既存住民がともに地域を支える持続的な地域づくりを企図したものです。

「散走の企画・実施」は,前年度まで同町において実施していた「まよって・であって・めくりんマップ」の企画をブラッシュアップしたものです。具体的には同企画の範囲を町内全体に拡大するとともに、企画に基づいた調査および試走を通じて、来訪者が手に取れるマップキットを完成いたしました。併せて、マップキットを利用したサイクリングイベントを企画・実施し、町内イベントでマップキットを配布いたしました。

「空き家利活用の検討」では,地域住民がまちづくりの拠点として取得した古民家の活用方法について検討いたしました。具体的には地域住民や高校生を交えた古民家改修、古民家の残置物を用いた家の歴史や思い出の振り返り、古民家の拠点機能に関するアイデア出し等の各種ワークショップを通じて、古民家の完成に合わせた地域運営の具体的な「コト始め」を検討いたしました。

今回のプロジェクト活動は以上の通りになりますが、いずれの企画も本活動を持って終了するわけではありません。今後も引き続き当事者意識をもって、両活動に参画していきますので、後報を期待していただけますと幸いです。

プロジェクト指導教員:渡邉敬逸・片岡由香(環境デザイン学科)