社会共創コンテスト

社会共創コンテスト2022

「社会共創コンテスト2022」にたくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。
地域の発展を願う高校生からユニークなアイデアが集まりました。
その素晴らしい応募作品の中から、見事入賞された20作品を発表いたします。

GRAND PRIZEグランプリ

地域課題部門

行動するものは社会を制する~地域活性化の思いを古民家ねぎねぎに注ぎ込む~

中根 綾花 宗近 みと 手塚 茉結子 中川 友花 山本 樹[愛媛県立弓削高等学校]

研究・探究・DS部門

動物繊維の可能性~クモ糸とミノ糸の特性より~

渡部 華子 西岡 愛佳 明神 莉々花[愛媛県立松山南高等学校]

SECOND PRIZE準グランプリ

地域課題部門

思い込みからの自由へ~ジェンダーフリーな制服を自由に着られる校内環境づくりから多様性のある社会の実現を目指して~
長谷美 里奈 須藤 万葉 西場 月渚 横山 琳香 金子 未来 星野 莉音 宮原 想月 武井 悠人 住吉 亮河 深澤 諄 大澤 菜摘 小澤 愛絆 河﨑 夏摘 
橋本 水晶 福島 朱莉[群馬県立大間々高等学校]

研究・探究・DS部門

玄米の発芽期間の違いによる抗アレルギー作用の変化

今井 陽翔 井上 隼 篠﨑 藍人 岡 大翔 カン シェロズ[愛媛県立松山南高等学校]

SPECIAL PRIZE特別賞

地域課題部門

西大寺地域におけるサテライトオフィス誘致に向けて-先進地域、徳島県美波町での視察から-
髙﨑 信大朗[岡山学芸館高等学校]

研究・探究・DS部門

地域の環境問題の解決に向けた理数科生の取組~地域で愛されている溜川の水質改善を目指した研究と提案~
内藤 隆仁 杦山 慎太郎[岡山県立玉島高等学校]

ENCOURAGING PRIZE奨励賞

地域課題部門

下関市生ごみダイエット計画
今吉 柚子 佐貫 慶治 内田 直希 有田 尚生 長村 結心 兼弘 翼[山口県立下関西高等学校]

若者が西条市に帰ってきたくなる方策とは?―西条高校におけるワークショップ「一足早い会社説明会 シャベリバ」の開催について―
渡辺 寛太 菅 凌輔 佐藤 菊晴 丹 春澄[愛媛県立西条高等学校]

言語の多様性に富む県作り~手話 is useful~
宇都宮 陽斗 金田 祥太朗 紙田 大輝 佐々木 陽太 田宮 優紀 本田 真基 横山 稜平[愛媛県立松山南高等学校]

企業と学校が協働したまちづくり 「まさきモデル」の提案
越智 彩希 西山 知里 谷口 ましろ[愛媛県立伊予高等学校]

高校生×古民家で地域を変える KOMINKAプロジェクト
一鷓 瑚子 糸川 恭[兵庫県立篠山鳳鳴高等学校]

地域産品の売り上げ向上を目指すパッケージデザイン
藤田 心耀 曽根 雪華 土田 怜奈[香川県立観音寺第一高等学校]

小学生に伝える地域活性化~楽しく愛媛を知ってもらうために~
稲田 海夕子 田井 綾乃[愛媛県立松山西中等教育学校]

「今治をバリバリに」~独自経済圏から考える地域発展の展望~
森 巧多 森 温大 皆見 有杜 近藤 壱匠 竹田 百花 赤瀬 遥斗 川島 聡真[愛媛県立今治西高等学校]

2023年春福井駅前高架下に​次世代ストリートパークが誕生?!
半田 智咲[福井県立福井商業高等学校]

みんなでパクモグ!〜どこまでもつづくよ異年齢交流〜
入野 泰南 上野 亜柚奈 上枝 希彩 槇田 美桜 伊賀 知世 勝岡 穂波 北井 遥音 杉上 心春 山下 ふうわ[香川県立高松東高等学校]

研究・探究・DS部門

石垣島の赤土流出抑制研究および活動
佐々木 昌虎 新田 遥加 大坊 拓也 掛端 博貴 寺沢 ゆき 中居 泉穂[青森県立名久井農業高等学校]
トウミョウに含まれるβカロテンの定量方法の確立
上甲 莉沙 上笹 莉子 宮本 凜[愛媛県立松山南高等学校]
農業プラスチック分解細菌の発見
折口 晴樹 新井 隆信 河内 珠美 金澤 頼吾 徳田 龍斗[広島県立西条農業高等学校]
還元剤利用型赤色生葉染めへの可能性
野本 来未 四村 遥人 西部 芽生 山﨑 美祐 豊島 真帆[愛媛県立松山商業高等学校]

審査委員長総評

愛媛大学社会共創学部長 徐 祝旗

2021年度コロナ禍で高校の課外活動が制限されていたにも関わらず、今年の社会共創コンテスト2022は、全国各地から299作品の応募がありました。高校生の皆さんならびにご指導いただいた各高校の先生方、地域のステークホルダーの皆さまに深く感謝申し上げます。

今年の入賞作品は流行りのキャッチフレーズではなく、実際の行動で時代の流れを掴めています。地域課題への熱意と知的好奇心が、目に見える形で発芽、成長、結実となっていく特徴があると思います。多様かつ複雑な課題に対して高校生ならではの視点から「芽」である研究テーマを適切に設定する作品が多く見受けられます。具体的に設定された地域課題や研究・探究の目標に対して、適切な手法を用いて、課題解決へと確実に突き進むプロセスが段取りよく取り入れられています。「芽」を育て、枝葉の確実な「成長」過程が、多くの作品に明確に示されています。

高校生が取組・活動を出発点として、地域課題や研究・探究課題の根本的な原因の究明、解決方法を、高校生なりに考えながら、地域ステークホルダーと協働し、アイデアを頭に留めることなく、社会実装に向けた試みが着実に進んでいます。「結実」が高く評価できる作品が今年も多く見られました。

今回の応募作品の中には、空き家問題、地域活性化、ジェンダー問題、災害対策、共生等に取り組む活動が多く見られる中、社会制度の設計や具体的な提案が増えています。高校生が身近な地域や社会で研究に挑戦したり、また、先輩からその魂を受け継いできたテーマや、普段から気になっていた地域の問題に対して、個人あるいはグループで考え抜いたアイデアでアプローチしたりと、その形態はさまざまですが、いずれも見事にその目的を達成しています。そのため、入賞作品の選考につきましては、作品の質の高さに感心し、優劣つけ難く大変苦慮いたしました。

文部科学省では新時代に対応した高等学校改革推進事業(普通科改革支援事業)を始めています。学際的な学びに重点的に取り組む学科への再編が行われます。今後ますます、今までの総合的学習等の成果を活かして、地域社会に関する学びや、特色・魅力ある学びに重点的に取り組む学科が増えると思われます。高校と地域、高校と大学が協力し合う時代の足音がすでに聞こえています。

6年目を迎えた社会共創コンテストは、高校生の課外活動や課題研究を評価し、社会へ発信する機能がすでに定着しているでしょう。新しい試練に恐れずに立ち向かう高校生のチャレンジは、これからも続くでしょう。私たちは高大接続の在り方を問い続けながら、高校生の熱意をしっかりと受け止めたいと考えています。「社会共創コンテスト2023」で若き熱い想いと再会したいです。

社会共創コンテスト2022表彰式

令和4年7月16日(土)、愛媛大学南加記念ホールにて「社会共創コンテスト2022」表彰式を開催しました。
 日時:令和4年7月16日(土) 13時~14時30分
 場所:愛媛大学南加記念ホール

 「社会共創コンテスト2022表彰式」の動画は、こちら。 ※ 制作・著作 愛媛CATV